Desire That Throbs on the Last Workday
kazmaro
あらすじ
納会の夜、高層ビル32階の静まり返ったオフィスで、男女の管理職――理央と亮介は、ふとした視線と距離の近さから一線を越えてしまう。理性を保とうとするほど、触れ合う体温と月明かりに照らされた身体が欲望を煽り、ふたりはオフィスを後にする。「これ以上は……」そう思いながら乗り込んだタクシーで、告げてしまった行き先は、戻れない夜の始まりだった。年内最後の夜、ふたりは欲望の行き着く先へと進んでいく。
人物紹介
理央
大手企業で管理職を務める既婚女性(38歳)。冷静で責任感が強く、周囲からの信頼も厚い一方、年末の忙しさと家庭での役割に追われ、自身の欲望を長く抑え込んでいる。
亮介
理央と同じ部署で管理職を務める既婚男性(42歳)。穏やかな物腰と的確な判断力で部下から慕われる一方、家庭と仕事の狭間で感情を表に出さずに生きている。
「お疲れさまでしたー」
年内最後の出勤日、17時を少し過ぎた高層ビル32階のオフィスに社員たちの笑い声が響き、やがてエレベーターの閉まる音にかき消される。
静寂。
理央はデスクのモニターをスリープにし、ペン立ての中身を整えながらひとつ息をついた。
「……終わったわね、ようやく」
「今年もなんとか走りきったな」
低く穏やかな声に顔を向けると、向かいの席に亮介がまだ残っていた。ネクタイを緩め、スーツの上着を脱いで椅子の背に掛けている。上司でもあり、同じく家庭を持つ管理職同士。普段は名前で呼び合うこともないが、この時間、この空間では何もかもが例外に感じられた。
「亮介さん、まだ片付け中?」
「いや、理央こそ。何か忘れ物でも?」
「そうじゃないけど……なんか、帰りたくない夜ってあるでしょう?」
一瞬の沈黙のあと、亮介が柔らかく笑った。
「わかるよ。……なあ、応接室に缶ビールとつまみ、少しだけ持ち込んであるんだ。形だけの納会、どう?」
「ええ、それ、いいかも」
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オフィス奥の応接室。フロアの端にあり、天井まで届く大きな窓の向こうに、冬の澄んだ夜空が広がっている。理央が照明を落とすと、人工の光は消え、代わりに月明りが静かに差し込んだ。
白銀の光がガラス越しに床へ落ち、ソファの縁やテーブルの角を淡く縁取る。ビジネス街の灯りは遠くに滲み、月は雲の切れ間からゆっくりと二人を見下ろしていた。影と光が交差する応接室は、昼間の機能的な顔を失い、私的で秘めやかな空間へと変わる。
テーブルには缶ビールとコンビニのチーズやサラミ、紙コップが並ぶ。月明りに反射したアルミの表面が小さく瞬き、静けさを強調していた。
「乾杯」
「……お疲れさま、亮介さん」
アルコールが喉を通り過ぎると、今年のあれこれが遠のくようだった。月光に照らされた理央の横顔は柔らかく、瞳の奥にわずかな熱が宿る。
酔いがまわるにつれ、理央はゆるやかに笑いながら亮介の隣へ移動する。月明りの中、距離を詰めてソファの肘掛けに身を寄せ、自然と彼の肩に触れながら談笑を続けた。
「ねえ、見て……暑くなってきちゃった」
囁く声とともに、理央はブラウスのボタンをひとつ、またひとつと外していく。月光に透けるレースのブラが露になり、乳房の曲線が静かに浮かび上がった。
「理央……」
抑えようとするほど、亮介の身体は正直だった。スラックスの前が不自然に盛り上がり、その影が月明りにくっきりと映る。
「……また勃起してる。理性と反比例するのね、亮介さんって」
意地悪く笑い、理央がその膨らみに指を這わせる。布越しに伝わる熱と脈動が、月光の冷たさと対照的に鮮烈だった。
「さっきから、ずっと……止まらないんだ」
「いけないって思えば思うほど、昂るのよね……」
ふたりの吐息が、月明りに満たされた応接室に溶け合う。遠くの街の光と静かな月だけが、二人の背徳を見守っていた。
「理央……」
亮介がソファに腰を下ろすと、理央はゆっくりと彼に向き合い、その膝の上に跨った。膝と膝を両手で包み込みながら、彼女は静かに微笑む。月明りが肩口を撫で、影が二人の輪郭を深くする。
ブラウスの前立てに指をかけると、一つずつ、ためらいなくボタンを外していった。布がほどけるたび、理央の吐息が近づく。
月光の中でレースのブラが露になり、白い肌が淡く光を帯びる。
「……見てて」
囁くように言いながら、理央は背中に腕を回し、ブラのホックに指をかけた。軽い音とともにホックが外れ、布が解かれる。下乳からゆっくりと、たわわな乳房があらわになり、月明りが丸みを縁取った。
亮介の視線が熱を帯びる。その視線を受け止めるように、理央は自らの乳房を両手で包み込む。
「……こうしたいんでしょう?」
下から乳を持ち上げ、親指と人差し指で乳首を挟む。きゅっとつまむたび、理央の喉から小さな声がこぼれ、身体が揺れた。
「んっ……あぁ……」
自分の指で刺激を加えながら、理央は腰を小さく揺らす。亮介の太腿の上で、その動きに合わせて乳房が波打ち、影が揺れる。
亮介は理央の背に手を添え、ふるえる乳首から目を離せずにいた。
「俺が……したいのに……」
理央はその言葉に微笑み、亮介の胸元に指を這わせた。
「……あなたも、私がしたいこと、やってみて」
その一言に、亮介の喉がごくりと鳴る。理央の腰を支えたまま、彼は自らの手でスラックスのファスナーをゆっくりと下ろしていった。ジッという小さな音が、静まり返った応接室に艶めかしく響く。
解放された隙間から、張り詰めたペニスが熱を持って姿を現す。亮介は自身の性器を手に取り、理央の目を見つめながら、ゆっくりと扱き始めた。
「……これがしたんだろう?」
月明りに照らされたその動きは、理央の呼吸を浅くさせるのに十分だった。彼の手が滑るたびに、先端に溢れる透明な雫が艶やかに光る。
「そんなふうに……見せつけられたら……」
理央は腰をわずかに揺らし、下腹部をその熱に擦り寄せる。スカート越しに感じる鼓動と脈動。互いの視線がぶつかり、言葉以上の欲望が交差する。
「いけないこと……なのに、今夜はどうしてこんなに……」
問いかけながらも、ふたりの手も身体も、すでに理性の境界を踏み越えていた。月明りと夜景だけが照らす応接室で、背徳の熱はゆっくりと次の段階へと進んでいった。
「亮介さん……触れてほしいの……」
理央の声は熱を含み、囁きのように亮介の耳に届いた。彼女の太腿の間にある熱を感じながら、亮介は震える指先でスカートの奥へと手を滑らせていく。
ショーツの内側はすでに湿っており、指が触れた瞬間、理央の腰がびくりと跳ねた。
「もう……こんなに……」
囁く亮介の声に、理央は小さく頷くだけで応えた。
中指がラビアをなぞり、クリトリスのあたりを円を描くように撫で始める。
「んっ、ふっ……あぁっ……そこ……っ、気持ちいい……っ」
ぬちゃ、くちゅっ……くちゅっ……。
理央の熱と愛液が指に絡みつき、濡れた音が淫靡に響く。亮介の指が膣口を探ると、理央は身を震わせて声を上げた。
「んんっ、だめ……中、まで……くるぅ……っ、感じちゃう……っ」
「理央……すごく……締まってる……」
くちゅ、くちゅっ……ずぷっ……。
膣内に沈めた指が、蠢く肉壁に迎え入れられ、理央の腰が自然と押し付けるように動き出す。
一方、理央は亮介のスラックスから露わになったペニスをしっかりと手に取り、ゆっくりと扱き始めた。
「んっ……あつい……脈打ってる……っ」
ぬちゅっ、ぬちゅっ……ぬちゅっ、ぬちゅっ……。
指に絡みつく先走りの精で濡れた茎を、理央は丁寧に擦り上げる。その度に亮介が息を詰め、喉を震わせる。
「ああ……理央、それ……やばい……っ」
「ふふ……声、漏れてる……嬉しい……もっと気持ちよくしてあげる……」
「俺もだ、そら……」
「あん……あっ、んっ……っ」
くちゅくちゅ……ぬちゅっ……。
互いの手が、快感の言葉を交わすように動きを止めず、濡れた音が会話のように響く。喘ぎ声は合図となり、指の速度と強さを調整しあう。
「んんっ……もう、イきそう……っ、やばい……きもちよすぎて……っ」
「一緒に……果てよう……理央……っ」
「亮介さん……いく……っ、いっちゃうの……あぁっ……!」
びくんっ、ぴくぴく……。
理央の膣が亮介の指をぎゅっと締めつけながら痙攣し、愛液が指の間からとろりとこぼれた。同時に亮介のペニスも脈打ち、理央の手の中で精液が溢れ出す。
どろっ、ぴゅっ、ぴゅるる……。
肌に飛び散る熱いしずくと、痙攣する快楽の余韻。
ふたりは無言で見つめ合ったまま、指と手に残る濡れた痕跡を感じながら、ただ静かに呼吸を整える。
喘ぎ声と濡れた音で交わしたコミュニケーションが、言葉以上に確かにふたりの快感を重ね合わせていた。
「そろそろ……帰らないと」
理央がそう言ってソファから身体を離す。熱を帯びた吐息がまだ頬に残る。亮介も無言のままスラックスのファスナーを静かに閉じ、シャツの襟を整えた。
部屋の明かりはつけないまま、ふたりは夜景を背に応接室を出た。エレベーターホールへ向かう足音だけが、ビルの静けさに吸い込まれていく。
——いけないことだった。
互いにそう思っているはずなのに、どちらからも「やめよう」という言葉は出なかった。
「タクシー……呼ぶね」
エントランスの前で、亮介がスマホを取り出す。冷たい冬の空気が、火照った身体に心地よかった。
数分後、静かに止まったタクシーの後部座席に、ふたりは無言で並んで座る。
「行き先は?」
運転手の声に、短い沈黙が落ちる。
亮介が一瞬、理央の横顔を見てからゆっくりと口を開いた。
「……国道17号を走ってくれ。」
運転手が「かしこまりました」と答え、タクシーはゆっくりと夜のビジネス街を抜けていく。
後部座席では、ふたりの指先がこっそりと触れ合っていた。
言葉がないのに、意思だけが繋がっている。
理性の最後の防波堤は、既に乗り込んだタクシーの中で崩れていた。
それでも。
「……これ以上は……ダメかもしれないわ……」
理央がぼそりと呟いた声に、亮介は短く笑った。
「じゃあ、今のうちに引き返すか?」
「……嘘。もう止まれないくせに」
ふたりの手が重なり合い、ゆっくりと強く握られる。
行き先は、もう決まっていた。
タクシーが静かにホテルの裏手へ滑り込むと、亮介が運転手に礼を言い、理央の手を引いて降りた。
ふたりが入ったのは、幾つもの部屋の写真が並ぶ無人のレジャーホテル。柔らかな間接照明のロビーで、壁に設置された大型のパネルがずらりと並んでいる。
「どれにする?」
理央の視線が、一枚の写真に吸い寄せられる。白を基調としたスタイリッシュな部屋。ベッドの隣に設けられた広いバスルームは、透明なガラスで仕切られ、湯気が立ちこめると、その全てがベッド側から丸見えになる設計だった。
「……これ、すごいね。全部見える」
理央が小さく笑うと、亮介も無言でその部屋をタッチパネルで選んだ。
——誰かに見られるわけじゃない。
でも、見られているような、そんな背徳の期待がふたりをより強く駆り立てる。
自動ドアが開き、指定された階の部屋へ。無機質な廊下の先にあったその一室は、写真以上に淫靡だった。ふたりは靴を脱ぎ、部屋の奥へと進む。
バスルームのドアはすでに開かれ、天井のライトが湯気を柔らかく反射している。鏡張りの壁が、入ってきたふたりの姿を幾重にも映し出した。
「……シャワー、先に使っていい?」
理央が聞くと、亮介は頷いて浴室のスイッチを入れる。シャワーの音が、部屋の緊張を和らげるように流れ始めた。
理央はブラウスと下着を脱ぎ、静かにバスルームへと向かう。その背中は、ガラス越しに丸見えになっていた。
シャワーのハンドルをひねり、理央は身体の側面を亮介に向ける形で湯を浴びる。月明かりにも似た照明が彼女の肌をやわらかく照らす。
彼女の裸体は、二人の子供を産んだ母とは思えないほど整っていた。うっすらとくびれた腰と、年齢を感じさせない滑らかな肌。ほんのわずかに垂れた乳房は逆に豊かさを強調し、濡れたことで輪郭がはっきりと浮かび上がる。
ふくよかな尻は湯のしずくを滑らせながら張りを主張し、その艶めかしい丸みに亮介の喉が鳴る。
「……理央……綺麗だ……」
鏡越しに見えるその姿は、現実とは思えないほど艶やかだった。乳房の谷間や尻のラインまで鮮明に映し出され、まるで“見せつけられている”かのような錯覚すら覚える。
「……綺麗すぎて、逆に緊張するね」
「え……?何?」
シャワーを浴びながら振り返った理央が笑う。
その笑みと濡れた肌に、亮介の欲望は音を立てて高まっていく。彼も服を脱ぎ、静かにバスルームへと足を踏み入れる。
理央の背後に立った亮介が、その肩に静かに手を添える。
「理央……」
呼ぶと、彼女がゆっくり振り向く。濡れた髪が頬に張り付き、胸元には水滴が伝っていた。
ふたりの唇が自然と重なった。
最初のキス。シャワーの音が、その音をやさしく包み隠す。
ガラス張りのバスルーム越しに、鏡張りの壁へと投影される理央の裸。彼女の濡れた肌、揺れる乳房、艶やかな尻の曲線までもが、鏡の中でリアルに艶めいている。
その姿は、まるで別世界の女神のように美しく、亮介に抱かれて揺れるその映像は、現実と幻想の境を曖昧にさせる。
湯気の立ち込めるバスルーム。
シャワーを止めると、理央が浴槽のふちに腰を掛け、亮介は洗い場の椅子に腰を下ろした。ふたりの間にはほんの数十センチの距離があるだけ。
理央はボディソープを手にとり、泡立てながら亮介の胸へと滑らせていく。白く柔らかな泡が男の胸板を覆い、その指がゆっくりと円を描くように動く。
「おっ……くすぐったい」
「ふふ……でも、こうしてると、変な感じ。まるで……夫婦みたい」
理央の声は照れを含んでいるようで、それでいて熱もあった。
亮介も手を伸ばし、理央の肩を伝って滑らせる。濡れた肌に石鹸がなじみ、泡の滑りと指の感触が、彼女の奥の性感をかき立てる。
「んっ……そこ……優しくして……」
指が胸へ、腹へ、そして内腿へと滑り降りる。
「ダメ……そんなところ……感じちゃう……」
指の動きが止まるたび、理央の身体は小さく震えた。泡の下に隠れた乳首は硬くなり、湯気の中でもはっきりとその輪郭が浮かび上がっている。
一方、理央の手もまた、亮介の股間へと滑っていた。
「こんなに……硬く勃起してる……」
「……理央がするから……だよ」
ふたりは見つめ合いながら、互いの性器に触れ合う。泡の下で指が絡み合い、扱く動きと同時に、愛撫が互いを寸前まで追い込んでいく。
「んっ……あ……もっと……でも……いかせないで……っ」
「分かってる。まだ、ダメだ」
ちゅく、くちゅ……ぬるっ……ぴちゃっ……。
舌が乳首を吸い、泡が潰れる音と理央の吐息が混ざり合う。
「はぁっ……きもちいい……亮介さん……寸止めって……こんなに、苦しいの……?」
「苦しいよ……でもその先、もっと……すごいから」
ふたりの指と舌が、湯気の中で絡み合いながら、快楽の限界をすぐ手前でなぞる。
欲望が音もなく膨れ上がるその空間には、石鹸の香りと抑えきれないふたりの熱が満ちていた。
湯上がりの身体をバスローブで包んだふたりは、ゆっくりとベッドに移動した。ベッドの上には、ふわふわの白いシーツが広がり、その柔らかさが熱を帯びた肌をさらに敏感にさせる。
理央は亮介の隣に身体を横たえ、ふたりの脚が絡まり合う。湯気の余韻を残す肌と肌が触れ合うたび、微かな電流のような感覚が全身を駆け抜けた。
自然と唇が重なり合い、ゆっくりと熱を帯びていくキス。亮介の手が理央のバスローブの紐をほどくと、彼女の身体が露わになる。
しっとりと濡れたままの肌に手のひらを這わせながら、理央も彼の胸元に手をかけ、ローブを脱がせる。
「……見ないで、なんて言わないよ」
理央が小さく笑いながら、胸元を亮介に差し出す。柔らかな乳房がゆっくりと揺れ、ほんの少し垂れたそれが余計に艶やかに見えた。
「本当に……綺麗だ」
亮介は両手でその乳房を包み込み、そっと揉み上げる。指の間から溢れる肉の柔らかさが、快感と安心を同時に与えてくる。
両の手で乳を寄せて谷間を作ると、亮介はその中心に顔を埋めた。
「ん……くすぐったいよ、亮介さん……」
鼻先に触れる柔肌と、そこに滲んだ微かな香り。顔を擦りつけながら、唇が乳房のふくらみに何度も触れる。
そのままふたりはベッドに身体を重ね、肌と肌を密着させながら甘いキスを繰り返した。
「……ねえ、もう夜の九時を過ぎてるよ」
理央がふと思い出したように言った。
「奥さんに……電話、しなくていいの?」
その言葉に、亮介が一瞬動きを止める。
「……ああ、そうだな。ちょっとだけ」
スマートフォンを手に取り、通話アプリを開いた亮介が通話ボタンを押す。
ルルルルル……と呼び出し音が鳴る。
その瞬間、理央が囁いた。
「じゃあ……電話しながら、気持ちよくしてあげる」
彼女はベッドの上で亮介のバスローブの前をそっと開き、その中から勃起したペニスを取り出す。
「お、おぃ……やばいな……」
呼び出し音の余韻がまだ残る中、理央の唇が先端を優しく咥えた。
「あーもしもし……ああ、うん。今日は打ち上げで、遅くなりそうで……」
その声とは裏腹に、下半身では舌がぬるりとカリ首をなぞり、唇が根元まで覆っていく。
ちゅっ……ちゅぽっ……ぬちゅ……。
背徳の快楽に、亮介の声はかすかに震える。だが通話相手に気づかれないよう、表面上は平静を保ち続ける。
「え、うん……大丈夫。」
理央の手が睾丸を優しく包み、舌が裏筋を這う。
「んっ……くぅ……っ」
口元を塞いだ理央の目が潤んでいる。喉奥まで咥えこみ、吐息と唾液が混ざった音が下品に響く。
「理央……やめ……声が、出そう……っ」
通話中の最中に、理央はさらに吸い込みを強める。
「んっ、んんっ……じゅる……っ……ちゅっ……」
亮介はベッドに手をつき、声を堪えながら話を続ける。
「……ああ、うん。じゃあまた明日。うん……おやすみ」
通話を切ると同時に、理央が口を離し、唾液の糸が唇から垂れる。
「……どうだった?音、漏れてなかった?」
意地悪く笑う彼女に、亮介は苦笑いを浮かべながら頭を抱えた。
「……ほんと、悪い女だな」
そう言いながらも、彼のペニスはまだ熱を保ったまま、理央の唇を求めるように揺れていた。
亮介がスマホを枕元に置き、ベッドの背に寄りかかる。まだ熱の残るペニスを手で包みながら、余韻に深く息をつく。
そんな彼の太腿の上に、理央が身体を跨がせながら乗ってきた。
「次は……私の番ね」
そう言って彼女は、そっと自分のバスローブを脱ぎ捨て、全裸のまま亮介の股間に跨りながら身体を撫でつけた。柔らかな胸が彼の胸に当たり、熱を再び蘇らせる。
「……あなたの奥さんに、私の声、聴かせてあげようか?」
「おいおい……何を……」
理央は、亮介の手元にあるスマホを取り上げ、自らの夫に発信する。
ルルルルル……。
その呼び出し音が鳴り響く中、理央は亮介を見つめて囁いた。
「じゃあ……電話しながら、気持ちよくしてあげる」
亮介が戸惑いながらも頷くと、通話が繋がった瞬間、理央は彼のペニスに唇を寄せ、そっと亀頭を優しく咥えた。
「……もしもし?いま、飲み屋のトイレで……うん、酔っちゃって……」
彼女はマイクをONの状態で、ペニスを口に含んだまま舌で這わせ、快感を伝えながらゆっくりと上下させる。
じゅるっ……ちゅ、ちゅぷ……んっ……ちゅうぅ……
そのまま彼の反応を楽しみながら通話を終えると、理央は体勢を変えて仰向けになり、両膝を開いて亮介を見上げた。
「オナニー……してたの……。ねえ、クンニして?」
亮介が息をのむ間もなく、理央はスマホ越しの夫に向かって喘ぎながら言葉を続ける。
「あぁ……お願い……舌で、クリ……舐めて……っ」
亮介は促されるように、理央の脚の間に身体を沈めた。熱を帯びたラビアに、ゆっくりと舌を這わせる。
「んんっ……あっ、そう……そこ……もっと、優しく……舌の先で、円を描くように……んぁっ、いい……すごい、気持ちいい……っ」
「もう少しだけ強く……クリを、舌で挟んで……そうっ、そこ……んぁっ、だめ、イキそう……っ」
「んんっ……んあっ……あぁっ……イクっ……あああっ……いくっ……いくっ……いくぅぅっ……!!」
理央の全身が震え、背を反らして果てる。
「……今日は、たぶん……三次会までありそうなの……ごめんね、先に寝てて……おやすみ」
彼女は荒い息のままそう囁き、通話をそっと切った。
通話を終えた理央は、解放されたその余韻を噛み締めるように目を閉じ、そして再び亮介の頭を自分の脚の間へと誘った。
「ねえ……今度は、あなたの舌で……とことん気持ちよくして」
「……君はいつも大胆だな」
と亮介が息混じりに呟くと、理央は微笑みながら、濡れたラビアを指でなぞり、その指先を彼の唇に当てる。
「夫は……私の喘ぎ声が……好きなのよ……」
「それは……俺もだがな」
亮介はふたたびラビアに舌を這わせ、今度はより大胆に、舌全体を使って縦に舐め上げた。
「んあぁっ……そこっ、そこよ……もっと激しく……あっ、いい、すごく……」
彼女の指が彼の髪を掴み、腰を前へと押し出す。
「舌先で、もっと細かく……ねえ、ラビアの端まで舐めて……全部、全部……舐めて……」
ぴちゃ、くちゅ……ぬちゅっ……じゅるる……
「んっ……クリ、吸って……少しだけ、強く……そうっ、んんんっ……ダメ、また……またイっちゃう……っ」
亮介は唇を寄せてクリトリスを吸い上げ、舌先で繊細に転がす。
「イく、イくぅっ……またっ、イクっ……あぁっ……あぁあああああっ!!」
理央の身体がびくびくと跳ね、何度も波打つように果てていく。その顔には恍惚とした笑みが浮かび、ベッドに沈み込むように脱力していった。
「ねえ……今度は、私が乗ってあげる」
理央は、艶やかに微笑みながら、ベッドの上で亮介の上に跨った。
ゆっくりと身体を倒し、唇で彼の唇をふさぐ。そしてキスの合間に顔を下げ、そっとペニスに唇を寄せる。
「もう……こんなに硬くなってる……」
そう囁くと、理央は唇で亀頭を包み込み、舌で丁寧に円を描くように舐め始める。何度も口の中で味わうたびに、彼のペニスはさらに熱を帯び、存在感を増していった。
彼女はゆっくりと腰を上げ、ペニスを手に取り、膣口にあてがう。
そして一気に腰を沈め、ずぷっ……と熱い肉棒を根元まで飲み込んだ。
「あっ……すごい……全部、入って……る……っ」
理央のふくよかな乳房が上下に揺れ、彼女のリズムに合わせて艶めかしい音が室内に響く。
「んっ……んぁっ……あぁっ……っ、どう? 私の中……気持ちいい……?」
「すごく……気持ちいい……中があったかくて、ぬめってて……締め付けがたまらない……それに、君の乳……見てるだけでイキそうになる」
亮介は見上げたまま、理央の揺れる乳房に目を奪われる。
手を伸ばし、両手で柔らかな乳房を鷲掴みにした。
「うん……すごい……手の中で、形が変わって……でも、すぐに跳ね返ってくる……」
理央はその言葉に笑みを浮かべながら、さらに腰を強く打ち付ける。
「もっと……突き上げて……! 亮介……あっ……イクっ、イクぅっ……!」
弾む乳房、跳ねる乳首。その全てが理央の快感を代弁するかのようだった。
亮介が上体を起こし、理央の背中に腕を回して抱き寄せる。
そして、乳房に吸いついた。唇に乳輪が包まれ、舌が乳首を転がす。
「んんっ……だめ……そんな風に吸ったら……膣が、締まっちゃう……っ」
亮介の舌が乳首を吸い上げるたび、理央の膣は本能的に彼を締めつけた。
「おおあっ……締まって……すごい……吸い付いてくる……っ」
「亮介の……中で硬くて、脈打って……すごいの……気持ちよくて……っ、だめ、もう……イッちゃう……イッ……イくっ、あああっ……!」
理央は背を反らし、汗ばんだ身体を震わせながら、彼の上で果てる。
快楽に染まりきった顔で、彼女は微笑み、そして彼を見下ろした。
「ねえ……、もっとしたい……」
理央は、鏡張りの壁に手をつき、四つん這いの姿勢でベッドの端に身を置いた。
柔らかなふくよかな尻を、艶やかに突き出し、湯上がりの肌はほのかに赤く染まっていた。
「ねぇ……見て、全部見えるでしょう? 鏡に……私の全部……」
鏡越しに亮介と視線が合う。そこには、快楽に濡れた理央の肢体がすべて映し出されていた。
揺れる髪、張りのある乳房、そしてぬらりと光る秘部。
「綺麗だよ……理央……全部、俺のものだ」
亮介はゆっくりと後ろから膝をつき、彼女の腰を掴むと、ペニスを熱く濡れた膣口へと押し当てた。
「入れるよ……」
「ええ……来て……亮介……奥まで、いっぱい……」
ぬぷっ……ずちゅっ……と湿った音を立てて、肉棒が彼女の中へと沈み込む。
「ああっ……んんっ……っ、すごい……っ、後ろからなんて……奥に当たって……!」
亮介は彼女の尻を両手で支えながら、ゆっくりと、しかし深く腰を打ちつける。
「もっと……突いて……っ、激しくして……!」
鏡には、突かれるたびに乳房を揺らし、尻を振って快楽を享受する理央の姿が映る。
その姿に亮介の興奮もさらに高まり、腰の動きはさらに激しさを増していく。
「こんなに締まる……君の中……気持ちよすぎて……っ」
「亮介……っ、だめ、そんなに……またイッちゃう……ああっ、イク、イクぅっ……!」
理央の声が室内に響き渡り、体が大きく震えた。
「まだ……まだ終わらせたくない……年内最後の夜だろ?」
「ええ……最後まで……気持ちよくして……っ」
亮介は腰を深く沈め、突き上げながら彼女を抱きしめた。
「中に……出していい?」
「ええ……全部ちょうだい……亮介の、いっぱい……っ」
ぐちゅっ、ぐちゅっ……と粘膜の音が続き、理央が達しきった瞬間、亮介はその奥に精を放った。
「んああっ……っ、あったかい……中に……いっぱい……っ」
2人は繋がったまま、肩で息をしながら鏡に映る互いの姿を見つめ合う。
「来年も……また、こうして抱いてくれる?」
「ああ……何度でも。君が求める限り、ずっと……」
鏡の中で交わる2人のシルエットが、静かに余韻の中で揺れていた。